熊本地震 調査報告 KUMAMOTO EARTHQUAKE

熊本地震

震源:熊本県熊本地方
前震:2016年4月14日(金)午後9時25分頃
規模:マグニチュード(M)6.5
本震:2016年4月16日(日)午前1時25分頃
規模:マグニチュード(M)7.3
最大震度場所:熊本県益城町 震度7

【2016年7月27日現在】
震災直後のメディア報道と同様の風景がある。
道路の瓦礫は宅地に寄せられ、車の通行に支障はないが、瓦礫撤去は進まず復興は進んでいない。

水路跡と思われる部分の沈下

建物、外構と敷地内は全て倒壊

激しい直下型の揺れで停車中の車が横転

全壊の住宅

土木、建築、全てに被害

保育園裏口から市街地へ向かう、地盤変形大きい

土間が20~50cm移動

全壊の住宅

あじさい保育園 熊本県益城町

〈聞き取り調査〉 理事長
  1. 震災当日は宿直の先生が勤務。
    水平方向に大きく揺れたが、上下にドーンという衝撃は少なかった。
  2. 収納家具、棚等も倒壊はなかった。
    引き出しが出てきた程度で倒れた家具は無い。
  3. 職員室の戸棚、ロッカーなども倒れず済んだ。
    ファイルなど不安定なものは落ちた。
  4. 窓ガラスが一枚割れた。ロッカーの上に備品の段ボールを置いており、
    それが崩れて窓ガラスにあたった。
  5. 園内の扉などは水平を保っている様子。
    隙間が生じたり、締りが悪くなっているところは全く無い。
  6. 保育園は2週間後に再開した。
    調査員の方などが訪問しているが保育園だけ無被害で済んでいることに皆驚いている。
    益城町では5cm広域沈下している。

あじさい保育園は軽量地盤材を用いたコロンブス工法。あじさい幼稚園は船底型基礎。ともに浮き基礎で、どちらも周りより被害は軽微であった。最大沈下量は、あじさい保育園で3.9cmと設計許容値内であることを確認し、周辺の被害状況と比べても軽量地盤材を用いたコロンブス工法は、無被害で地盤減震の有効性が証明された。

認知症対応型共同生活介護
おりがえ/熊本県熊本市

〈聞き取り調査〉 所長
・震度6弱の地震で、ゆっくり大きく揺れ、地震の後も揺れている感じがした。
・建物内外に被害無し。